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よくあるご質問(FAQ)

発光に関連したFAQ

光の組織透過性について

一般的に光の組織透過性は波長と発光している細胞(光源)を取り巻いている生理的な環境(組織)に因っています。組織は光の吸収と散乱を引き起こす媒体と考えられ、組織を通過した光は400〜590nmの青緑色光領域は強く減衰し、590〜800nmの近赤外線の領域では減衰は少なく、透過しやすいことが知られています。身近な現象で言えば懐中電灯のような光源の上に手を翳した時に赤く見えるのはこのような理由によります。

ルシフェラーゼを用いた発光イメージングにおいては、ルシフェラーゼの光は青色〜黄緑色(560〜570nm)の波長をピークに持っていますが、発光スペクトラムが広いため、組織透過率の高い600nm以上の光も十分含んでいます。IVIS® は、この組織を透過した非常に微弱な発光を超高感度CCDカメラによりイメージングすることができます。

In Vivo imaging of light-emitting probes
B. W. Rice, M. D. Cable, M. B. Nelson
Journal of Biomedical Optics
, October 2001, Vol. 6 No. 4

ルシフェリン1gで何匹のマウスに投与できますか?

マウスの体重を20gと考えると約300匹(回)です。

ルシフェリンの血中濃度のピーク(時間)はどれぐらいですか?

Xenogen社推奨濃度をi.p.投与した場合、約15分です。測定は投与直後からでも可能です。また、クリアランスタイムは約30分と考えられます。従いまして測定操作は30分以内に終了されることを推奨します。


参考資料 
PDFファイルOptimizing In Vivo Imaging:Improving Sensitivity and Quantitation (PDF)

補足
ルシフェリンの血中動態を見るとi.p.投与で30分後には0に近くなっています。静脈内(iv)投与の場合は投与直後がピークとなり、直ちに測定する必要があるためi.p.投与を推奨します。 (Xenogen社資料より)

ルシフェリンの体内分布について

全身に分布します。体内の分布状態ついては参考文献を紹介しておきます。
なお、血液-脳関門(blood brain barrier)や胎盤なども通過することが確認されています。

Cell Uptake and Tissue Distribution of Radioiodine Labelled D-Luciferin: Implication for Luciferase Based Gene Imaging
K.-H. Lee, S. S. Byun, J.-Y. Paik, S. Y. Lee, S. H. Song, Y. S. Choe and B.-T. Kim
Nuclear Medicine Communications, 2003, Vol. 24, 1003-1009/

ルシフェリンの毒性について

ルシフェリンの動物への有害な反応(毒性や免疫学的に)は認められていません。また、連続投与による毒性も認められていません。(Xenogen社資料より)

ルシフェリンの保存温度について

ルシフェリンの保存温度は-20℃以下を推奨します。ただし未開封状態であれば冷暗所(4℃)での保存も可能です。調整後分注したものは-20℃以下(遮光下)で保存してください。

長期保存の場合には、-70℃で保存することを推奨します。この条件で保存すると1年間は安定です。

ルシフェラーゼ遺伝子の発現の強い臓器はありますか?

一般にルシフェラーゼ遺伝子の発現の強弱を決定する第一の因子は、プロモーターの活性の高さです。従いまして、一概にどの臓器で発現が強いとは言えません。例えばCMVプロモーターを用いたTgマウスでは特に皮膚や精巣で強い発現が見られます。その他には骨、胸腺、脳、脂肪組織などで比較的強い発現が認められています。 (Xenogen社資料より)

動物の体毛の影響はありますか?

ヌードマウスでは最もクリアなシグナルになります。また白い毛(アルビノ)であれば殆どのアプリケーションへの問題はありません。黒い毛は白い毛に比べて光を吸収しますので、毛を剃るか脱毛剤などで処理することを推奨します。(Xenogen社資料より)

蛍光に関連したFAQ

蛍光たんぱく質・蛍光物質等の選択について

一般的に光の組織透過性は光の波長に強く依存します。(※光の組織透過性ついて参考

そのため、蛍光イメージングにおいては、励起波長・検出波長ともに600nm以上の光を持つ蛍光たんぱく質や蛍光物質を選択することが重要になります。

GFPやDsRedなどの蛍光たんぱく質を用いた実験系では、励起・検出波長ともに600nm以上の光が少ないため、光の組織透過性が低く、深部のイメージングは難しくなります。ただし、皮下など浅い部位や、解剖した(in vitro)状態のイメージングであれば検出は可能です。

最近では、新しい蛍光たんぱく質として、Clontech社からDsRedを改変した、赤色蛍光蛋白質(Fruits Fluorescent Protein)等が販売されておりますので、それらを用いれば深部の蛍光イメージングも感度よく検出できるようになります。

蛍光イメージングの際の動物の飼料について

Alexa Fluor 680やCy 5.5に代表される600nm付近の蛍光波長域においては、通常のマウス・ラット用飼料では飼料自体が蛍光を発するため、特に消化管に蛍光シグナルが出やすくなります。

目的とするシグナルが消化管付近に存在する場合には、アルファルファフリーの飼料や合成飼料に実験の1週間前程度からから切り替えることをお薦めします。

販売元:エルエスジー日本クレアオリエンタル酵母日本チャールス・リバー)、日本エスエルシーなど

装置の操作方法に関連したFAQ

コンピュータの初期パスワードについて

最初のログオン場面でのパスワードはデフォルトで「password」となっています。

ガス麻酔システム(XGI-8)の麻酔用フィルターの交換時期について

未使用状態での重量を測定していただき、50g増加したところで、新しいフィルターと交換してください。

装置の性能に関連したFAQ

定量性について

細菌数や腫瘍体積と光の強さの間には非常に良い相関関係が認められています。従いまして、細胞数や腫瘍体積を光の強さに変換した相対的な値による定量が可能です。(Xenogen社資料より)

測定可能な細胞数は何個ですか?

細胞の種類やベクターなどにもよりますが、in vitroであれば、50個程度から、in vivoでは、約500個から検出可能です。しかしながら、弊社より販売しているBioware Ultraのような最新の非常に明るい細胞を、最高の感度を持つIVIS® 200/Spectrumで測定した場合には、in vivoにおいてわずか5個から検出することも可能です。(発現の強度、光源の深度に依存して条件は変わります)

細胞の種類やベクターなどにも因りますが、in vitroでは50〜100個より、in vivoでは約500個から検出可能です。しかしながら、よりクリアに観察するのであれば、103個以上移植することを推奨します。(Xenogen社資料より)

どのくらいの深さまで検出可能ですか?

プロモーターの種類や活性、光源を取り巻く生理的条件などに因りますが、1〜3cmぐらいの深さであれば検出可能です。 マウスの場合、各臓器のシグナルを観察することは十分可能です。またラットでも動物を装置にセットする際に仰向け、うつ伏せ等位置を変えることにより観察可能になります。 (Xenogen社資料より)

解像度はどのぐらいですか?

0.2mm以下の解像度を有しています。

In Vivo imaging of light-emitting probes
B. W. Rice, M. D. Cable, M. B. Nelson
Journal of Biomedical Optics, October 2001, Vol. 6 No. 4

IVIS® における数値化について

数値化する際にはソフトウェア(Living Image)上でROIというツールを使用します。数値化の表現にはTotal Flux※1とAverage Radiance※2があります。腫瘍細胞や細菌数のなどの増減を定量化する場合はTotal Fluxを推奨しています。

※1 Total Flux :光源の光度つまり光の強さ(単位はphotons/sec)。
※2 Average Radianc:光源から放射された皮膚表面における輝度の平均値
   (単位はphotons/sec/cm2/sr、srはステラジアン;立体角の略)

MRIなど3次元解析との比較について

腫瘍体積の絶対量を求める目的ならばMRIなどの3次元解析の方が優位ですが、IVIS® ではソフトウェア上で特別な物理計算により3次元解析に匹敵する数値を算出することが可能です。またIVIS® は煩雑な作業を必要とせずに簡単な作業で遺伝子の発現レベルにおけるデータの取得が可能です。

IVIS® のイメージング測定時間はどれぐらい掛かりますか?

光源の強さや深さに因りますが、ルシフェラーゼ発光の場合15秒から5分ぐらいです。通常は1分程度でデータ取得可能です。

その他のFAQ

Living Imageソフトウェアについて

Living Imageソフトウェアについて IVIS® Imaging Systemをご購入された場合、標準で5ライセンスが使用可能です。

このうち、1ライセンスをIVIS® 本体付属のPCで、IVIS® の制御およびデータ解析用に使用しますので、残りの4ライセンスについては、別途、お手持ちのノートPCなどにインストールして、データ解析専用にご使用頂くことが可能です。ソフトウェアのインストールに際しては、インターネットに接続して、認証(Activation)を行って頂く必要があります。

もしインターネットに接続できない環境であったり、認証ができないようであれば、別途マニュアル操作で認証(Activation)を行って頂くことも可能ですので、 その際は、弊社までご連絡くださいますようお願いいたします。

最新版のLiving Imageソフトウェアのダウンロードおよび、インストールやライセンスの返納の仕方などについては、こちらをご参照ください。

主要論文リスト(Key application)について

IVIS® Imaging Systemを使用した文献は現在(2009.2)、1,000報を超えております。

こちらでは全論文リストと、Nature各誌/Scienceに掲載された主要論文リスト(Key application)、および各分野ごとの論文リストがダウンロード可能です。それぞれの論文の詳細については、論文集のページをご参照ください。

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