ブックタイトル2013ATCC
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2013ATCC
123456789ATCC技術情報凍結アンプルの起眠方法ATCC凍結バイアルを素早く解凍し、すぐさま完全培地に移し適切な培養容器に細胞懸濁液を播種します。単層で生育する細胞は、フラスコで培養していただくほうが、マルチウェルプレートより安定して起眠させることが可能です。12プロダクトインフォメーションシート、およびロットインフォメーションシート(次ページ参照)に記載されている最適培地および推奨量を指定の培養容器に準備し、指定温度でpH平衡化を行ってください。凍結バイアルは、37℃(もしくはその細胞の一般的な培養温度)のウォーターバスで静かに揺らしながら融解してください。融解は約2分ほどで素早く行います。凍結アンプルの起眠方法3バイアルの内容物が溶けたらすぐにウォーターバスからひきあげ、70%エタノールを吹き付ける、もしくは浸漬することによりバイアルを消毒します。以後の操作は厳格な無菌状態の下、ラミナーフード内部にて行ってください。ATCC細胞株の培養について4バイアルの蓋を外し、細胞懸濁液を無菌の遠心チューブに移し、指定培地で静かに希釈してください。穏やかな条件(10分、125×g)で遠心し、凍結保護剤を除去してください。遠心後上清を除去し、1 ~ 2mLの完全培地にセルペレットを再縣濁してください。この細胞懸濁液を培養容器中の完全培地(培地量はその細胞に最適な容量になるようにする)中に移し、十分に懸濁してください。Biosafety Level(BSL)について5培養開始24時間後に生育状態を観察し、必要に応じて継代作業を行ってください。注意事項ハイブリドーマ株など、いくつかの細胞株では凍結状態からの完全なリカバリーまでに時間を要する事があります。実際に、いくつかのハイブリドーマ株では培養初日に死んだように見え、また多くのデブリスが生じることがあります。ほとんどの細胞の生存率は凍結保存後、低下し、解凍24時間後には最下点に達します。またいくつかの細胞株は培養後48時間は生存率の低下を示し続ける可能性があります。リカバリーに要する間、接着系の細胞であっても24 ~ 48時間程は接着しない可能性もあります。その後は細胞もリカバリーし始め、急激な増殖(対数増殖)を見せ始めます。▼こちらのATCC英文(原文)は下記サイトよりご覧いただけますhttp://atcc.custhelp.com/app/answers/detail/a_id/2376