ブックタイトル2013ATCC
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2013ATCC
ATCC細胞株の培養についてATCCATCC技術情報1234ATCC細胞株の培養に関する一般的なポイントを下記に示します。5■凍結の細胞株をお受取頂きましたらすぐに培養を開始ください。但し、すぐに開始できない場合には、必ず液体窒素タンクなどの-130℃以下の環境下で保管をお願い致します。液体窒素タンク保存に際しては気相での保存をお願い申し上げます。(溶解時のアンプル破裂による事故を防ぐ為)。決してディ-プフリ-ザ-などの-130℃以上になる環境下での保管はなさらないようお願い致します。■分譲ロットの播種密度や生存率は商品添付のロットインフォメーションシート(英文)で御提供しております。必ず培養開始前にお手元に届いた書類をご確認いただき、指示に従ってご利用下さい。下記に播種密度の一例を記載いたします。6789(例)ロットインフォメーションシート記載の播種密度Lot# 123456 : Dilute Ampoule Content, 1:10 (T-25) or 1:15 (T-75)上記の解釈は、「Lot# 123456は、1アンプルをATCC指定の完全培地10mlで希釈し、25cm 2の培養面積をもつフラスコ1つに播種して培養を開始してください。もしくは、1アンプルをATCC指定の完全培地15mlで希釈し、75cm 2の培養面積をもつフラスコ1つに播種して培養を開始してください」という解釈になります。ロットごとに記載内容が異なりますので、必ず商品添付にて提供されるロットインフォメーションシートを参照し、指定される希釈率でご利用ください。■培地・培養方法につきまして、商品添付のプロダクトインフォメーションシート(英文)に従い、組成成分や各種濃度は必ずATCCの指示に従ってご利用ください。ATCCではプロダクトインフォメーションシート及びロットインフォメーションシート(英文)に記載される培地・方法以外では、その細胞株の生育を確認しておりません。細胞用培地ご使用の際には十分に培地の組成、その他の調整をご確認下さいますようお願い申し上げます。■ATCCではFBSを含む動物血清につきましては熱非働化していないもの(not heat-inactivated)を推奨しています。但し、プロダクトインフォメーションシート(英文)に特定の指示がある場合にはそれに従ってください。■ATCCは通常抗生剤を使用しておりません。もし使用される場合には細胞に害を及ぼさない程度の濃度(ペニシリン:50-100 units/mL、ストレプトマイシン:50-100μg/mL)にてご使用ください。抗生剤の使用は培養中に発生し得る低レベルのコンタミネーションを見落とす可能性がありますこと十分ご注意ください。なお、ATCCは抗真菌剤の使用を推奨しておりません。凍結アンプルの起眠方法ATCC細胞株の培養についてBiosafety Level(BSL)についてATCCでは成育の確認が見られないなどの異常が見られる場合でも、培養開始後少なくとも72時間は観察を継続して頂くことをお願いしております。凍結細胞を起眠する場合、最初の成育が遅い株もございます。そのような場合には培養開始後48時間経過時点でトリパンブルーやエリトロシンB染色によるviability testを実施下さるようお願い申し上げます。なお、ATCC株の保証期間はお受取後20日以内となっております。ATCCは細菌、酵母、真菌、マイコプラズマのテストを全ての細胞株で実施しています。そのテストは3-4週間にわたって行われ、全ての項目で陰性であることを確認するまでATCCでは当該ロットの分譲を許可しておりません。このため、コンタミネーション、もしくは、継代後に生じたトラブルにつきましては保証の対象外となります。■フラスコの納品形態(Flask culture)で受領された場合の操作方法につきましては、それぞれの細胞株ごとに提供されるプロダクトインフォメーションシート(英文)の“Handling Flask Culture”の項目をご覧ください。Flask商品は、輸送期間中に培地栄養分が一部消耗されております。お受け取り時に必ず細胞が接着しているかどうかご確認いただき、培地交換等の適切な処置を施していただけますようお願い申し上げます。77