中間体ビジネス
近年、製薬業界では開発ターゲットの選択と集中、低分子医薬品以外の新規モダリティの開発、競争激化によるコストダウン、環境に配慮した製造など、これまでにない新しい動きが見られます。当社では、お客様のニーズ・商品特性に応じ、国内や欧米、中国、インド、韓国等を中心に、海外の最適パートナーを選定して中間体の調達・受託生産をサポートしています。取扱いが多いのは低分子医薬品の開発初期~商用品の粗原料・GMP*出発物質・重要中間体ですが、中分子・核酸医薬品・遺伝子治療・抗体など、多様な医薬品の中間体をカバーしています。また、最近注目されている連続生産や、開発スピードアップを目的にしたFTE**の対応が可能なパートナーも紹介しており、様々な切り口でお客様の課題解決の一助となっています。 * GMPは、Good Manufacturing Practiceの略。医薬品の製造管理、品質管理の基準のこと。 ** FTEは、Full Time Equivalentの略。一定期間、専属研究員を確保して試験を実施すること。
原薬ビジネス
薬事行政を取り巻く環境は大きく変化してきており、医薬品原薬を取扱う我々商社に高度な機能と質が求められています。当社では、住友商事グループの持つグローバルネットワークを活用した高度な情報収集力により、お客様のニーズ・商品特性に応じ、国内外の最適パートナーを選定して、原薬の調達・受託生産のサポートを行っています。特に海外メーカーに対しては、日本の薬事体制や医薬品市場動向などの情報提供をするだけでなく、現場での製造管理および品質管理の支援等も行っています。また、自社の原薬分析センターでの品質試験を通じ、適正な原薬の選定、規格および試験方法の設定も可能です。輸入原薬の保管設備を有し、GMP管理下で原薬を在庫することによりお客様へのサポートを拡充しています。
製剤原料ビジネス
医薬品添加剤等の製剤原料は、製剤に含まれる有効成分以外の物質で、医薬品原薬と共に医薬品を形作る重要な構成成分です。これらは医薬品の飲みやすさ(苦み、臭気のマスキング等)や品質安定性の向上、有効成分の安定した放出等の有用性を提供するほか、製剤化を容易にする等、薬理作用を持たないものの、医薬品製造において必要不可欠な原料です。当社では、住友商事グループの持つグローバルネットワークを活用し、お客様のご要望やその用途に応じて、旭化成(株)製の「セオラス™」をはじめとした賦形剤、崩壊剤、矯味剤、コーティング剤、基剤、粘着剤、乳化・可溶化剤など、国内外から様々な製剤原料を提供しています。
品質管理・薬事対応
医薬品製造業者(包装・表示・保管区分)として製造における品質管理・製造管理・監査・薬事対応を担う信頼性保証部は、原薬分析センター、薬事グループ、製造管理グループの3部署から成っています。原薬分析センターは、自社輸入原薬の品質評価を行うための試験検査機関であり、かながわサイエンスパーク内(神奈川県川崎市)に試験室を有しています。各法令に準拠した多数の機器を用い、原薬の品質試験、規格・試験方法の設定などを行っています。薬事グループでは、薬機法上必要とされている外国製造業者認定、原薬等登録原簿(Master File、MF)の登録、国内外の原薬製造所におけるGMP適合性調査や製造販売業者の監査対応等の薬事サポートを行っています。製造管理グループでは、医薬品製造業許可を取得している東京本社内倉庫と横浜医薬品倉庫において、薬機法上の製造管理全般を担っています。
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