Eurus Therapeutics株式会社への出資のお知らせ

住商ファーマインターナショナル株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:奥山勝也、以下 「SPI」)はこの度、Eurus Therapeutics株式会社(本社:神奈川県藤沢市、代表取締役:能見貴人、以下「Eurus社」)へ出資いたしました。
Eurus社は、新しい遺伝子治療に関するアイディアを基に2021年2月に設立されたバイオベンチャーです。既存のCRISPR/Casシステム(注1)を使わない新規のゲノム編集技術を開発し、新たな治療戦略を提供可能な創薬プラットフォーム事業の確立を目指しています。これまでに、一本鎖核酸からなるEurus Editorを開発し、予期しないゲノム編集が抑制された、安全性の高いゲノム編集手法を確立しました。また、本手法は塩基や遺伝子を選ばないだけでなく、編集効率の点でも臨床レベルでの実用化を期待できる成果が得られています。すなわち、本技術はCRISPR/Casシステムが抱える課題を解決することが可能であると考えられます。
SPIは、創薬研究向けの研究機器や生物資源の提供、医薬ライセンシング、研究提携支援から、新薬、およびジェネリック医薬品の原薬、中間体の製造支援に至るまで、製薬業界に対して幅広く高品質なサービスを展開しています。また、近年は核酸医薬品や抗体医薬品、エクソソーム医薬品などの領域における支援体制を強化してまいりました。これらの経験を基に、Eurus社の新規遺伝子治療薬の社会実装を支援することで、ミッションステートメントで掲げる「人々の健康と豊かな生活への貢献」を目指してまいります。
注1:CRISPR/Casシステムは、現在最も良く広く用いられているゲノム編集技術であり、これまでに、複数の開発品および上市薬でその有効性が確認されている。一方で、予期しないゲノム部位が編集されることに基づく安全性リスクが課題とされており、課題解決を目指した研究が多くなされている。
【Eurus Therapeutics株式会社 会社概要】
本社所在地:神奈川県藤沢市
代表取締役:能見 貴人(のうみ たかと)
設立:2021年2月
事業内容:新規遺伝子治療法の開発
【本件に関するお問い合わせ先】
住商ファーマインターナショナル株式会社
創薬支援部 新規モダリティ支援グループ
Tel:03-5220-1560
Email:alliance@summitpharma.co.jp