バイオ研究用資材幹細胞
幹細胞について
幹細胞は、自己複製能と分化能を持つ多能性細胞の総称で、損傷した組織の再生など、細胞・再生医療において細胞源として注目されています。
幹細胞は分化できる能力の範囲により「多能性幹細胞」と「多分化能幹細胞」に大別されます。iPS細胞や胚性幹細胞(ES細胞)に代表される「多能性幹細胞」は生体を構成するほぼ全ての細胞に分化する能力を有します。「多分化能幹細胞」は間葉系幹細胞/間葉系間質細胞(MSC)など骨髄や脂肪組織など特定の組織に存在し、その組織を構成する細胞にのみ分化できる特徴を持ちます。
商業·臨床利用について
用途に応じたICの取得から、培養法についてもご相談いただけます。詳細についてはお問い合わせください。
各プロバイダの幹細胞について
正常…正常細胞 不死化…不死化細胞
プロバイダ名 | 細胞の由来情報 | 対応する特徴 |
|||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
間葉系幹細胞 / 間葉系間質細胞(MSC) | 多能性 幹細胞 |
||||||
脂肪 | 骨髄 | 臍帯 | iPS 細胞 |
乳歯 歯髄 |
胎盤 | ||
![]() |
正常 不死化 |
正常 |
正常 |
正常 |
|||
![]() |
不死化 |
不死化 |
|||||
![]() (旧キッズウェルバイオ) |
正常 |
商業用途
EV取扱
臨床用途
日本人由来
|
|||||
![]() |
正常 |
*カタログ品、またはカスタムサービスとして各幹細胞由来のEVが提供可能です。
*EV(Extracellular Vesicles 細胞外小胞)は、細胞間のさまざまなコミュニケーションに関与する小胞であり、エクソソームなどが含まれます。
幹細胞由来のエクソソーム
幹細胞由来のエクソソームは、次世代のモダリティとして再生医療分野での注目が高まっています。エクソソームに関して、研究から臨床用途まで幅広くご相談いただけます。 別ページにて紹介しているほか、お問い合わせ頂けましたら担当スタッフがご連絡致します。
~ 取り扱い企業(クリックして表示)~
-
ヒト乳歯歯髄由来間葉系幹細胞
-
ヒト胎盤由来幹細胞
S-Quatre社 (旧キッズウェルバイオ)
S-Quatre社は、2024年に日本で設立されたBiotechです。乳歯の歯髄組織から単離される間葉系幹細胞(MSC)のヒト乳歯歯髄由来間葉系幹細胞(SHED:Stem cells from Human Exfoliated Deciduous teeth)を製造・提供しております。
ヒト乳歯歯髄由来間葉系幹細胞
(Stem Cells from Human Exfoliated Deciduous Teeth)
ヒト乳歯歯髄から作製したMSCです。
<特長>
- ・生え変わり時に抜歯された乳歯から採取された歯髄組織から作成
- ・ドナー年齢が若く、高い増殖能を有しているため大量培養可能
- ・神経堤細胞由来細胞であり、神経栄養因子を豊富に分泌
- ・がん化、拒絶反応のリスクが低い
- ・日本人由来

<細胞試験および規格>
CD73, CD90, CD105:陽性
CD14, CD19, CD34, CD45:陰性
HLA-DR陰性
脂肪細胞、骨芽細胞、軟骨細胞への分化能を確認済み
無菌試験、ウイルス(HBV, HCV, HIV-1/2, HTLV, ParvoB19)否定試験、マイコプラズマ否定試験をクリア済み
<用途>
本品は研究目的での利用のみ承っております。商用利用、臨床利用を希望される場合は別途お問い合わせください。
<商品名>
ヒト乳歯歯髄由来間葉系幹細胞:Stem Cells from Human Exfoliated Deciduous Teeth
<価格>
150,000円/tube(税抜)
<納期、ご注文について>
納期及びご注文については弊社までお問い合わせください。
<関連情報>
細胞数 | ≥ 1×106 cells |
---|---|
バイオセーフティレベル (BSL) |
BSL-1 |
推奨培養条件 | 1. MesenCult ACF Plus Medium Kit (STEMCELL Technologies, CAT No. ST-05445) 2. Cellartis® MSC Xeno-Free Culture Medium (タカラバイオ, CAT No. Y50200) 3. MSC Nutristem® XF Basal Medium, MSC NutriStem® XF Supplement Mix (Biological Industries, CAT No. 05-200-1A, 05-201-1U) |
推奨保管条件 | -130℃未満、好ましくは液体窒素中で保管 |
推奨播種密度 | 1,000~1,500 cells/cm2 |
<Product Data Sheet>
<注意事項>
ご購入の際は、Material Transfer Agreement(MTA)にご同意頂くことが必要です。
予めMTA内容についてご確認をお願いします。
本製品は、ヒト組織由来の間葉系幹細胞です。ご使用にあたっては、関連法規・指針等に基づき、お取り扱いください。
Accelerated Biosciences社
Accelerated Biosciences社は、2013年にアメリカで設立されたBiotechです。同社は、着床前の最も早期の段階に採取され、独自性の高いヒト胎盤由来幹細胞(human Trophoblast Stem Cell, hTSC)およびhTSCから樹立したiPSCを製造・提供しております。細胞治療薬やエクソソーム創薬の新たな細胞原料としても適した特性を備えております。

human Trophoblast Stem Cell(hTSC)とは
胚盤胞*において将来的に胎盤を形成する細胞のこと。 子宮外妊娠により外科的に切除・廃棄される部位の内、胎児ではなく、卵管側の一部(絨毛膜絨毛:下記図参照)から採取・樹立しています。 胎児と同じ遺伝子を持ちながら、hESCで生じる倫理的問題は回避されます。 また、提携先医療機関で提供先からの適切なインフォームドコンセントを取得しております。

*胚盤胞(blastocyst): 着床前の胚。受精後5日目。
特長
他家/同種細胞治療の原料として適した特長を有しており、米国/欧州の企業や研究機関と共同開発を実施しております。

価格
価格、納期など、詳細は弊社までお問い合わせください。
フォームによるお問い合わせはこちら