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営業部 × 信頼性保証部

SPIは、自社内に試験検査機関、原薬分析センターを設けることで、取り扱う原薬や中間体の信頼性を保証する体制を構築しています。今回は、検査機関で品質を守る番人となる社員と、営業活動の最前線で顧客ニーズに向き合う社員の、それぞれの視点から、SPIについて語ってもらいます。

YM

総合職 2019年入社

医薬ケミカル第二部 開発グループ
経済学部 経済学科卒

ET

管理職 2010年入社

信頼性保証部 原薬分析センター
農学部 生物生産学科卒

SESSION 01

SPIへの入社理由と入社後の感想を教えてください。

自分の強みを活かして長く働き続けられる環境を探した

ET

私は大学を卒業後、製薬メーカーや食品メーカーで、新規化合物や化粧品研究に関わる分析業務に携わりました。その後、SPIに「原薬分析センター」が設置されるタイミングで、「自分が持っている分析業務の経験・スキルが活かせるのではないか」と考えて、SPIに入社しました。現在、原薬分析センターに勤務しています。

YM

私もETさんのように、今までの自分の経験を活かせるフィールドとして、SPIに入社しました。私は、新卒でジェネリック医薬品メーカーに就職して、病院、開業医、薬局といったお客様への営業を担当するMRとして働いていました。また海外に興味があってワーキングホリデービザを取得しオーストラリアで2年間働いたことがあり、英語も活用して働きたいという思いもありました。

ET

実際にSPIに入社して感じているのは、働きやすさです。私はSPIに入ってから、出産、育児を経験しましたが、「仕事とプライベートを両立しやすい環境である」と実感しています。産前/産後休暇や育児休暇などは当然ありますし、フレキシブルな勤務制度や子供の看病のために休める仕組みと、それらを利用しやすい風土がある点がいいと思います。

YM

そうですね。育児休暇などは、女性社員だけでなく、男性社員も当たり前に取得しています。営業部の男性の部長が、子供が生まれた男性社員に、「もし自分が同じ立場だったら絶対に1ヶ月は育児休暇を取るよ」と話している場面を見て、「仕事だけではなく私生活も大切にできるような、良い社風だな」と思ったこともあります。自分のライフステージが変化しても、SPIで働くことへの不安は全くありません。

SESSION 02

現在の仕事では、どんな役割を求められていますか?

顧客ニーズと向き合う人×品質の信頼性を守る人

YM

海外から原薬を輸入して、ジェネリック医薬品メーカーに供給する仕事を担当しています。既に承認を得ているジェネリック医薬品の原薬を供給するほか、「新薬の特許期間の満了を見据えて、新たな品目を医薬品メーカーに提案する」という活動も行っています。

ET

私は、原薬分析センターで試験責任者を務めています。営業部から伝えられる入出荷情報をもとに、輸入した原薬の品質確認試験のスケジュール等を作成し、試験を実施、さらに取得したデータの確認および試験成績書の発行などを手掛けています。また、新たなジェネリック医薬品の製造・販売承認を申請する際に求められる、試験法の妥当性を証明するためのデータ取得なども私たちの重要な業務となっています。

YM

営業部にとって、ETさんが所属している原薬分析センターは、非常にありがたい存在です。海外サプライヤーから輸入する原薬は、必ず日本の公定規格や、お客様が用意した規格を厳格に満たしている必要があります。純度何%と数字で明確になる部分は分かりやすいですが、判定が難しいもの、例えば、色や臭いなどの基準も満たす必要があります。どのような基準で評価方法を設けるのがよいか、ETさんたち信頼性保証部の皆さんの知見を伺いながら、分析方法を決定していきます。私たちの仕事において、データで示すことができることは大きな武器になります。臭いのような判定が難しいものにおいても、納得感のある分析法でデータを示すことで、サプライヤーとの交渉材料にできるのです。基準が満たせていないことが明示できる場合は、サプライヤーに対し、再納品を求めることもできます。

SESSION 03

自分の仕事に、どんなやりがいを感じていますか?

安定供給を基本に、新しいビジネスに挑戦できる。

YM

「医薬品の安定供給を通して、社会に貢献している」ということが一番の仕事のやりがいです。その背景には、前職のジェネリック医薬品メーカーのMR時代に、「原薬の調達が安定的にできないために医薬品が製造できない」という苦しい状況を幾度となく経験したことがあります。必要な薬が供給されずに困っている病院の先生方や、患者の方々を直接目にする機会があり、安定供給されることの重要さを身に染みて感じました。自分が医薬品に使用される原薬や中間体の供給の一端を担うようになった今、人々の健康に貢献していけるよう、責任を持って取り組んでいきたいです。

ET

原薬分析センターでは、SPIが扱う膨大な品目について多種多様な試験をこなさなくてはなりません。たくさんの試験を、メンバーの力を合わせて計画通りにやり遂げて、滞りなく原薬を供給して安全な医薬品を患者様に届けることができた。その達成感が仕事のやりがいとなっています。

YM

今のお話にもある安定供給は、SPIのビジネスにおいて何より大切です。加えて、営業担当者としては、自分の力で新しいビジネスをつくることも大きな仕事のやりがいとなります。私は現在、新たに取り扱いを開始する原薬の立ち上げに挑戦中です。いろいろな壁がありましたが、上司や先輩からのアドバイスのおかげで、間もなくビジネスが形になろうとしています。まさに今、原薬分析センターの皆さんにも協力してもらい、商業化への準備を進めているところです。

ET

その案件のことは、私も聞きました。新たな原薬の取り扱いを開始する場合には、原薬分析センターで試験法を新たにつくることもあります。試験に用いる分析法が妥当か検証するために、限られた期間で多くの試験を実施しデータを取得しなくてはなりません。苦労もありますが、営業活動を支援することが私たちの役割ですから、YMさんのプロジェクトもしっかりサポートしていくつもりです。

SESSION 04

将来に向けて、どのように働いていきたいかを教えてください。

社会に貢献するために。楽しく働くために。どこまでも学び続ける

ET

原薬分析センターをSPIの社内で、もっと存在感を発揮する部署にして、社内の皆さんから頼られるように。そうなるために、より高度な知識を身につけていきたいと考えています。

YM

私としては、働くことで人々の健康に貢献するという気持ちを、今後も忘れずに持ち続けてモチベーション高く働き続けていきたいです。個人が「仕事で社会貢献」というと、少し大げさに思われるかもしれません。でも、働くことに意義を見出さなくては、医薬品業界で仕事を続けることはできないと思います。なぜなら、学び続けなくては働いていけない、進化を続ける世界だからです。

ET

確かに、「自分を更新すること」が求められる業界ですね。でも、不安を感じることはありません。ありがたいことにSPIには、自分の周囲に学ぶべき人がたくさんいるからです。その人たちの良いところを積極的に取り入れていけば、間違いなく成長していけるでしょう。

YM

ETさんのおっしゃるように、学ぶ環境には恵まれた会社です。かなり特化した商材を取り扱う商社ですので、自分と全く同じ専門分野やキャリアを持った人はいないと思いますが、その分自分の経験が活かせる職場でもありますね。

ET

自分に経験や知識がなくても、業務の中で身に付けていけますから、問題はありません。学ぶ気持ちをいつも忘れずに、もっと協力しあいながら、楽しく働いていきましょう。

YM

はい。今日はお話が伺えて、とても有意義な時間になりました。これからもよろしくお願いします。